広島県の鞆の浦へ弾丸日帰りで行って来ました。以前から行きたいと思っていてやっと夢が叶いました。無計画で新幹線に飛び乗りましたが、何とかいろいろ巡ることができました。限られた時間の中で有効に巡るためのおすすめ情報をシェアします♪
鞆の浦はどんなところ?
福山駅から南へ14kmの瀬戸内海沿岸のほぼ中央に位置する鞆の浦。
古くから潮待ちの港として栄え、万葉集にも詠まれています。
また、日本で最初の国立公園に指定された瀬戸内海を代表する景勝地の1つです。
波穏やかな瀬戸の海に仙酔島や弁天島がぽっかりと浮かぶのどかな風景は心洗われます。
江戸時代には北前船の寄港地としても栄え、朝鮮通信使も幕府の慶賀などのために度々寄港。
福禅寺が迎賓の場所として使われました。
福禅寺本堂隣の「対潮楼」は1690年頃に客殿として建てられたもので、賓客の宿舎として使われました。
座敷からは瀬戸内海の絶景が広がり、朝鮮通信使の従事官の李邦彦が「日東第一形勝」(日本で一番美しい景勝地)と賞賛しました。
鞆の浦は国内外との交易で栄えた港で歴史に名高い旧跡や遺構も多く残されています。
最近では、映画のロケ地や演歌の舞台となるなど、注目を集めています。2018年5月には、鞆の浦の港町文化をテーマとしたストーリー「瀬戸の夕凪が包む 国内随一の近世港町~セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦~」が日本遺産に認定。一つの地域が国の「重要伝統的建造物群保存地区」、ユネスコ「世界の記憶」と合わせて3つの評価を受けているのは、国内で鞆の浦だけです。
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp
おすすめスポット
鞆の浦町歩き
町中を散歩するだけでも、楽しめます。
昔ながらの建物や、お店。
狭い範囲に、食べ物やさん、お土産やさん、酒屋さん、神社、お寺、、、と密集しているので
目的なく、ぶらぶら街歩きをしているだけでも楽しいです。
隙間から見える景色がおもしろく、たくさん隙間写真を撮りました(笑
また「急傾斜地崩壊危険区域」の看板があり、確かに物凄い傾斜でした。猫さんがたくさん居て癒やされましたが!
淀姫神社
町中から歩いて10分程度のところにあり淀姫神社。
階段を昇ると少し高台になっていて、海が見渡せます。観光客は誰もいませんでした。
街から少し離れているので穴場スポットですね。
鞆港
鞆の浦の代表的なイメージはここじゃないでしょうか。
鞆港の常夜灯。
このあたりには、ギャラリーや、いろは丸展示展や太田家住宅などがあり、一際にぎわっている場所です。
私が訪れたときは、ギャラリーで写真展を開催しており
それが、素晴らしく、結果、鞆の浦での思い出1,2位を争うくらい良かった場所になりました。
対潮楼
こちらも、鞆の浦にいったら外せない観光スポットです。
景色が素晴らしいです。
真正面に見えるのが、仙酔島です。(手前が弁天島)
写真にある船は対潮楼のすぐ近くにある船乗り場から出向している
仙酔島行きの船です。
仙酔島への船は割と本数もあり、時間帯も幅広くあります。
内海なので、波が荒れて、船が出ないということもなさそうなので
割と安心していつでも仙酔島へは渡れそうでした。
医王寺と太子殿
医王寺は坂を少し上がったところにあります。
そして、そこから更に山の中を20分くらいハイキングしたら太子殿に着きます。
なぜ、ここに来たかというと、
写真展の作家さんと話していたら
仙酔島へ行くより、医王寺がおすすめですよ。眺めが良いですし。
仙酔島が一望できます。
と、言われ「ふーーーーん。。。そうですか。」と私。
今度は、対潮楼へ行ったらそこの方にも
仙酔島へ行くより、ほら、あそこに見えるでしょ、あの医王寺、それからそこから更に歩いて太子堂へ行ったほうがいいよ。眺めが良いよ!
と言われたからです。
そして、面白かったのは、鞆の浦の地元の人と話していると数人から「仙酔島なんか、なーんもない」「何で行くんだ?」と聞き、地元の人には仙酔島は対して魅力がなさそうだったことです。
更に、今、仙酔島の一部分の遊歩道が壊れていて修理中だ、ということでした。
なので、全く想定外の医王寺と太子堂へ行ってみることにしました。
太子堂までの道のりは、ちょっとした山登り、といった感じでしたが
ずっと階段があるので、道に迷うこともなく、歩きやすかったです。
そして、太子堂に着いたら、、、
皆さんがおっしゃっていた通り素晴らしい景色に出会えました!
そして、行きも帰りも誰にも出会わなかったので、こちらも穴場スポットですね!
鞆の浦歴史民俗資料館
鞆の浦のことを知ってから、町歩きをしたほうが断然楽しいです!
こちらで、少しお勉強したので、「対潮楼」のことや、町中でよく見かける「保命酒」のこと「太田家住宅」のこと、その意味がわかり、あとでそれらの場所を訪れると、「なるほど、これが!」となって一層楽しむことができました。
ちなみに、この資料館と対潮楼と太田家を(いろは丸もだったかな?)回るセットになったクーポンがあります。それぞれで単館で入場料を払うより断然お安くなります。
私は最初に資料館に行ったので、入場料を払う際に「クーポンでお願いします。」と言ってそこでクーポンをゲットしました。
各場所で、クーポンをおいているみたいなので、単館で払うか、セットのクーポンで払えるか確認したらいいいと思います。
鞆てらす
こちらも、鞆の浦の歴史や行事について学ぶことができます。
資料館とはカブらないので、2つ行っても全然問題なかったです。
こちらの良いところは、何と言っても建物が新しくキレイ。
お手洗いもキレイですし、自販機がたくさんあり、中で休むこともできます。
町中にあるので、ちょっと一休みで立ち寄るのもいいかもしれません。
ハマったのが、VRです。
鞆の浦では「お手火」と言われる夏の行事があるのですが
その様子など、様々な行事や場所を自分がまるでそこに居るかのように
映像で見ることができます。
鞆てらすの2階では、鞆の浦に移住したい人に向けての情報コーナーもあります。
興味のある方はぜひ一度、鞆てらすで聞いてみてくださいね。
福山駅からのアクセス
さて、鞆の浦までのアクセスですが、私は何も調べず、新幹線に飛び乗ったわけですが
問題なく行けました。
まず、福山駅(新幹線停車駅)で下車して、そこからは、バスに乗ります。
バス乗り場などは、丁寧に看板が至るところにあるので、わかりやすいです。
5番でバスを待っていると定刻でバスがやってきます。(本数は多くなく、少なすぎずという感じ)
後ろ乗車で交通系ICも使えます。
わたしのモバイルSuicaも使うことができました。(乗車時に「ピッ」とやって、降車時にまた「ピッ」とタッチするだけです。)
バスの運転は荒かったですね〜。最初、びっくりしましたが、帰りのバスも違う運転手さんだったけど荒くて、車上から他の車も見たり、鞆の浦の町中の車の運転の仕方も見ていたら
どうも、それは、こちらの人々の「普通の運転」みたいでした(苦笑い
バスは30分くらいでしょうか。行きも帰りも長いなぁ。。。と思いました。
当初、もし泊まるならビジネスホテルがある福山駅周辺で泊まって、次の日もバスで行けばいいか、と思っていましたが
これは、遠い。福山駅から鞆の浦まで遠い。。。
なので、もし泊まるなら、鞆の浦が良いですね。
「鞆の浦観光情報センター前」か「鞆港」どちらかで降りればいいです。
この間歩いて10分程度です。
福山駅でマップをもらう
福山駅で新幹線を降りたら、とりあえず、駅ナカにある観光案内所で鞆の浦のマップをもらうことをおすすめします。
ここで、最初にもらっておいた、このマップが1日握りしめて、何度も見直してめちゃくちゃ役に立ちました。
鞆の浦に着いてからも案内書はありますが、そこは福山駅の観光案内所のような感じでなく、お土産やさん、といった感じでした。なので、福山駅で先にマップをもらわれることをおすすめします。
もしくは、事前にダウンロードしておくといいと思います。
仙酔島はどうやって行く?
鞆港から少し歩いたところに、船乗り場があります。
鞆の浦福山市営渡船場から仙酔島行きのフェリー「平成いろは丸」が運航しています。
https://tomonoura.life/access/13514/
鞆から仙酔島に向かう一番早い便は朝7:10、一番遅い便が夜21:30。
日中は1時間に3本のペースで運行しています。
鞆から仙酔島までの乗船時間は約5分。料金は往復240円です。
おすすめのごはんどころ
鞆の浦にはたくさんお食事処があります。
お食事処のガイドマップもあるのでぜひ参考に!(わたしは太田家住宅さんでマップを頂きました)
わたしは、その日、急に暑くなってバテ気味だったので
どうしても、「うどん」が食べたいと思っていたら
地元の人に教えてもらった「夢ごこち」というおうどん屋さんへ行きました。
ここがめちゃくちゃ良かった!美味しかった!
ご主人は、京都の料亭で長らく働いておられたとのことで
関西人のわたしは意気投合(w
そして、季節のおまかせのおうどんを注文し九条ネギと鱧のおうどんを頂きました。
その年、初めての鱧(はも)をなんと鞆の浦であがった鱧でいただけるなんて!
そして、上品な出汁と薄く切った九条ネギがよく合うんです。
さらに最後に頂いたお茶も美味しくて聞くと一保堂茶舗のくきほうじ茶でした。さすが!
みなと夢ごこち
住所/広島県福山市鞆町鞆892
電話番号/080-1927-5778
営業時間/11時~14時ごろまで
定休日/不定休
駐車場/なし
日帰りで行くおすすめの方法
新幹線でアクセス可能なので、九州、関西、東海あたりなら日帰りで全然問題ないですね。
私も、スケジュール上泊まれなくて日帰りにしたのですが
十分に時間が取れて、全く問題なかったです。
宿泊も兼ねるなら、私のおすすめは日本旅行さんです。
何度も利用していますが、そのコスパの良さに驚かされます。
色んな優待やら、クーポンやらポイントなどを駆使しても
日本旅行さんのパックの値段には、敵わなかったということが何度もおきております(笑
ぜひ、一度チェックしてみてください!
特に「JR+宿泊」プランはお得感あります♪
鞆の浦/仙酔島での宿泊
今回は、弾丸日帰りで鞆の浦を旅行しましたが
泊まるのもありだなぁ、と思いました。
夕暮れ時に、町中を歩いていると、昼間とはまた違った雰囲気の町中に様子を変えていきます。
まるで別の街のようです。
「あぁ、私は、これから帰らないと行けないんだなぁ。。」
と思うととても後ろ髪を引かれる思いでした。
当初、泊まるなら安くて便利な福山駅あたりで、と思っていましたが
福山駅から鞆の浦まで遠いのと
この、海辺の小さな町の夕暮れ時の雰囲気が最高だったので
もし泊まるなら、絶対、鞆の浦か仙酔島だ!と思いました。
仙酔島には、星野リゾートがやってくるとか来ないとか、街の人の噂でした。
仙酔島はちょっとリゾートっぽく。
鞆の浦は、昔の街にタイムスリップしたような町並みを夜散歩して
お酒でも飲めたら最高ですね。そして、波の音を聞きながら眠る。。。
これは、やっぱり、福山駅周辺でなく、鞆の浦まで来て味わえる特権ですね!