前回、大量の稲藁を裏庭に放置して、堆肥化を試みた記事を書きました。
今回は、その結果をご報告します。
稲わらは堆肥化できたのか
前回、稲わらを積み上げて放置したのが5月でした。
あれから暑い暑い夏が終わり、今、9月中旬です。
様子を見に行ったら、結論、「半分、堆肥化できていました。」
半分、というのは、
積み上げた藁の上層部は、太陽を浴びて、カラカラに乾いていていますので堆肥化していません。
でも、その上層部をよけて見ると、、、、
藁がもろもろになって、よい堆肥ができていました!
ここまでなるのにかかった時間は4ヶ月です!
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ここは、かなりの量の稲わらを積んでいたのですが、
写真の下の方も全部、ふかふかの堆肥、腐葉土になっていました。
稲わら堆肥の作り方!
ここだけでなく、色んな箇所に積み上げておいたのですが、
一番ふかふかになっていたのは、
一番藁を積み上げておいたところでした。
なので、ある程度の藁を積み上げたほうがいいと思われます。
そして、他の場所では、「米ぬか」を混ぜて積み上げておいたのですが、
そちらの方も、堆肥になっていたのですが
なんか、、、
米ぬかアリと米ぬかナシでは
堆肥の感じが、種類が違うようでした。
米ぬかアリの藁堆肥は
水分保湿がめちゃくちゃ良くて、速く堆肥になる感じ。
そして、米ぬかナシの方は、
保湿が本当に程よくされていて、藁はおがくずのようにもろもろになっていて「ふかふか」とはこのこと!という手触りです。
一番の違いは、「糸状菌」がたくさん着いていたことです!
米ぬかナシの方が、よくお店で買ってくる「ふかふか」の堆肥の感じに近かったです。
そして、もう一つ驚いたのが、上層部の藁を避けると「ふかふか」の腐葉土が出てくるのですが
そこに、たくさんのカブトムシの幼虫がいたことです!
これは、米ぬかアリのところではなかったです。
(※逆に、米ぬかアリのところでは「カブトムシ」ではなく、小さい「ヨトウムシ/ネキリムシ」の幼虫がいました。)
カブトムシ君たちは、おがくずの腐葉土のベッドのうえで、とっても大きく成長されていました。(幼虫だけど)
稲わらの堆肥以外の効果
稲わらを堆肥化するのとは別に、あまった藁を足元畝間に敷き詰めておきました。
すると、あれから半年近くたっても、ほとんど、雑草が見えません!
奇跡です(涙)
↓畝間に藁を敷いて置いた様子はこちら。雑草はほぼありません。
雑草だらけだったあの裏庭がほとんど雑草なしで
きれいな状態です。
雑草も根がはって、土を耕してくれるので良いのですが、
稲わらを敷けば抑制できました。
が、土はどうなっているんだろう?と思って通路の稲わらをよけて見てみると、、、
畝間の土もフカフカになってました!
素晴らしすぎる!
毎年、畝間の歩くところは、雑草だらけで、土はカッチカチのカッラカラだったの
本当に「藁が土を守っってくれている」という感じがしました。
菌ちゃん農法をやってみる
米ぬかナシで藁を積み上げておいたほうは
半年経ってフッカフカになってると同時に
「糸状菌」がたくさん藁に付いていたので
これは使わない手はない!ということで
「菌ちゃん農法」をやってみることにしました。
菌ちゃん農法の特徴は
・無農薬・無肥料の自然栽培
・糸状菌などの「菌ちゃん」が植物の根と共生し、栄養素の吸収を助ける
・菌ちゃんの活動によって土が改良され、根が成長しやすい環境になる
・良い土になるので野菜の害虫被害が減る(腐敗した土で育った野菜に虫が来るそうです)
・従来の野菜作りと比べて「畝」がとても大きい
・いちど畝を作ると何年も畝を崩さないで利用できるので、収穫後すぐに次の野菜を育てられる
・地球にやさしい農業
ちょっと小さいけど、、、、
まぁ、しょうがない。
黒いビニールの下では、もうすでに、藁に付いた「糸状菌」がたくさんいます。
来春はこちらで、何を育てようかなぁ〜♪
まとめ
今まで、ずっと米ぬかで、雑草や剪定木や生ゴミを堆肥化させていたのですが
今回の稲わら堆肥化実験の中で、「米ぬかアリ」「米ぬかナシ」で大きな違いが出たので
(*一番の違いは「糸状菌」!そして、害虫じゃなくて、カブトムシの幼虫がたくさんいた!)
俄然、菌ちゃん農法に興味が湧いてきました。
これからは、剪定木などを土に埋めるんじゃなくて、雨ざらしにして
糸状菌を発生させてから、畝に使ってみようと思います。
「生ゴミ」などは、米ぬかで
落ち葉や木は、「糸状菌」を目指して
使い分けてみようと思います。