WordPressのダッシュボード>設定>一般設定 からWordPressアドレス(URL)を書き替えたら、管理画面に入れなくなった、という経験をしてしまいました。そこからの脱出劇をご報告します。
同じパニックに陥ってしまった方の参考になれば幸いでございます。
WordPressアドレス(URL)、サイトアドレス(URL)とは?
そもそも、WordPressの設定にあるアドレス二つとは何を意味するのか。簡単に言うと
①は管理画面に使う
②はユーザーが使う画面
のアドレス、ということになります。
で、このことを踏まえたうえで、今度はサーバーの設定を見ていきます。
今回は、ロリポップサーバーでの設定内容になります。
独自ドメイン設定の中に公開(アップロード)フォルダ というものがあります。
独自ドメインと紐づいているフォルダをルート(Root)フォルダと呼びます。
Rootフォルダは公開フォルダの個所に何も追加しません。Rootですから、独自ドメインを設定するときに、Rootフォルダは自ずと決められるので、この場面でわざわざもう一度設定する必要はありません。
ですが、WordPressを2個目、3個目、と作った際など、何らかの理由でルートフォルダ以外に公開したいフォルダを作った場合は、この画面で公開フォルダの設定が必要になります。
そして、例えば、ここで、独自ドメインが http://sample.com だっとして
公開フォルダを sampleフォルダに設定したとします。
独自ドメインを設定していなかったら、そのsampleフォルダのアドレス(URL)は http://sample.com/sample となります。
ですが、http://sample.com/sample に独自のドメインを与えたい場合、こちらの独自ドメイン設定画面で設定できます。
例えば、http://sutekisample.com/ というドメインを取得して、http://sample.com/sample からURL変更したい場合、
ドメイン : http://sutekisample.com/
公開フォルダ : sample
となります。
これで晴れて、sampleフォルダがsutekisample.comの独自ドメインで運用できるのですが、お次は、wordpress設定です。
上記のように設定した場合のWordPressの①、②の設定はどうなるのか?
といいますと、、、
①http://sutekisample.com/
②http://sutekisample.com/
なんです。公開フォルダを指定したから、http://sutekisample.com/sample
としないといけないのかな?と迷うかもしれませんが、違います。
サーバー側で公開フォルダを指定した場合でも、WordPress側の設定では公開フォルダは指定しません。
サイトアドレスの設定にこんな(赤線部分)注意書きがあるので迷うかと思いますが、サーバー側では、あくまで、この公開フォルダをルートフォルダに指定しましたよー。ということなので、WordPress側からみると、http://sutekisample.com/に既に、sampleフォルダが指定されているので、敢えてこの画面で指定する必要はないのです。
WordPress管理画面にアクセスできない
ここまで、サーバー側とWordPress側のURLの捉え方について説明しましたが、まぁ、最初のうちはややこしいですよね。それで、WordPressの一般設定でURLをああだ、こうだ、と触っていて、急にWordPressの画面にアクセスできなくなる場合があります。
間違ったURLを設定しまったので、新たにその画面(昔のURL)を読み込んでも、アクセス拒否(もしくは、そんな画面ないよ)と言われてしまうためです。
どうすりゃいいの?? ジタバタ!!!
となるのですが、落ち着いてください。大丈夫です。
このWordPressの設定情報はすべてデータベースに保存されています。
ですので、データベースに入って、直接、変更(正しいURLに)すればよいのです。
データベースへアクセスする
ここからは、DBへの直接操作になります。 DBはサイトの心臓部です。Everythingです。ですので、まずは、バックアップをとって、そして、操作は完全に自己責任でお願いします。
ロリポップサーバーの場合、サーバーの管理・設定>データベース
phpMyAdminを開くをクリックする前に、上記のすべての情報を控えておきます。
phpMyAdminをクリック。
先ほど控えておいた情報を入力。
※サーバの選択 でキチンと自分のサーバー(控えていたものと同じもの)を選んでくださいね!
データベースの編集
サーバーが控えていたものと一致するか確認後、に(接頭辞)_options
という項目を探してクリックします。
そうすると、下図のような、項目が現れ、見たことのある文字列(あなたのサイト名など)が並んでいるのがわかるかと思います。
そうです、ここです、ここが、WordPressの一般設定で設定した情報の保存先なのです。ですので、今は、管理画面にアクセスしても入れない状態なので、こちらを直接編集してしまいましょう。
siteurlとhomeは①、②のことですので、こちらに、通常であれば、(また、今回の例であれば)http://sutekisample.com/をどちらにも、入れてあげるとよいです。
編集 というリンク文字をクリックします。
URLを変更し、実行ボタンをクリックします。
これで、(例であれば)http://sutekisample.com/にアクセスすると、ちゃんと画面が表示されると思います。管理画面にアクセスする場合は、通常、デフォルトであれば http://sutekisample.com/wp-adminとなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。もし、公開フォルダを変更したり、管理画面にアクセスしなくなったりした場合、または、イレギュラーなアクセス設定(フォルダ設定)をしていた場合でも、上記の基本的な構造を押さえておけば、対処できると思います。
追記
WordPressをたくさんインストールしている場合、一つのデータベースにいくつもの部屋がある感じに、インストールした分だけ部屋ができています。
ですので、どの部屋の設定を触ったらいいのか迷いますね。
その場合、公開フォルダ直下にある wp-config.php をチェックしてください。
/** * WordPress データベーステーブルの接頭辞 * * それぞれにユニーク (一意) な接頭辞を与えることで一つのデータベースに複数の WordPress を * インストールすることができます。半角英数字と下線のみを使用してください。 */ $table_prefix = '〇〇〇_';
〇〇〇となっているところを覚えておいてください。これが、データベースの中にある個別の部屋の名前です。
DBを開くと〇〇〇_optionsとなっています。
こことリンクしています。