海外での基本的な護身術【行動編】鞄の持ち方、歩き方、レストランどこに座る?タクシーは大丈夫?気をつけること5選

泥棒にあっている女性の写真

仕事や旅などで、海外に行くことが多い私ですが、ありがたいことに、まだ「犯罪」に遭ったことはありません。

ですが、遭いそうになったこと、「あわや」と思って寸前で助かったことは何回かあります。

今回の内容も、前回と同様、私の経験から、有効と思われるものを書きます。
それと、仕事で海外へ行っていたときは、行く前に、「事前研修」なるものがあって、そこで、簡単な実習を受けました。

その中で、実際に、これは、知っておいた方がいいな、と思うものも、書きたいと思います。

前回は、海外での基本的な護身術【ソフト編】をお送りしたのですが

今回は、【行動編】ということで、実際に、取るべき行動、について具体的に書いていこうと思います。

歩き方

壁沿いを歩く

できるだけ、自分の両側の一方はビルなどの壁で、人が通れないようにしておく。

右側、左側、自分の両側へ気を使うのは大変です。どちらか一方は壁などで、人が通れないようにしておきましょう。

車の進行方向と逆側を歩く

自分が歩いている時に、車道側は、車の進行方向と逆となるように歩く、ということです。

歩いている時に、後ろから車やバイクが通りすぎると、不意打ちのように、襲われる可能性があります。しかし、前から来る車やバイクには、事前に対応ができます。

敵に背後をとられては、ダメなのですね。

鞄の持ち方

壁側に持つ

車道、歩道側に鞄を肩掛けなどしていると、通りすがりに、簡単に取られてしまいます。

車道や歩道側に鞄を持たない!

貴重品の持ち方

私の経験上、パスポートなどを小分けにして、首からかけて服の中にいれて持ち歩くのも、少し危険だと思います。

敵もよく知っています。首からチラリと見える紐(ヒモ)。
「あ、あそこに大切なものが入っているな。」と感ずかれるのです。

すると、その紐を使って、首を絞められたりして、取られてしまいます。

おススメは、ウエストポーチ(しかも、薄くてインナーにしまえるもの)です。

ご参考までに、私が使っているのは、「地球の歩き方」のポーチです。薄くて衣類の下に隠せるのがいいです。

スペインで出会った男性。日本人。なんと財布をズボンのポケットにいれていました。「大丈夫?」と聞いたら、「こんなとこにポーンと無防備に入れていると思われないから逆にいいんだよ。」と言っていました。リュックを背負ってたんですが、そこじゃなくて、ズボンのポケット。

そして、、、私達の目の前で、すられていました。そのポケットの財布とパスポートを。。。しかも、私達も、本人もすられたことに、しばらく気づいていませんでした。

鮮やかな手付きです。

結局。。。やっぱり、取りやすいところはダメなんだ、と学んだ事件でした。敵はよく知っている。。。

デモに遭遇したら

大勢の興奮した群衆からは、とにかく離れる。

海外では、仕事関連のストライキや政府に対する抗議などで、デモが行われることがしばしばあります。情勢が安定していない国だと、尚更です。

もし、そういったデモなどに遭遇したら、そこから、できるだけ離れることです。

近づいて写真を撮ったり、、、したい気持ちはわからなくないですが、リスクが高すぎます。

興奮している群衆に囲まれたり、巻き込まれたら、ケガする確率が高まります。

速やかに、安全と思える建物の中に避難したり、決して近づかないようにしましょう。

爆発音のような大きな音を聞いたら

爆発音のような大きな音を聞いた場合、何が起こったか、わからなくてパニックになりそうです。

でも、わからないからこそ、まず、身の安全を第一に行動してください。

危険な大きな音を聞いたら、それは、何らかの戦いで武器が使用されているのかも知れません。

その場から離れるのが基本ですが、現場がどのくらいの近さかが、とっさにはわかりません。

まずは、地面に這いつくばって、両手で頭を抱えます。足は両足がくっつかないように、広げます。カエルの足のように。
(※もし、被弾した時、両足をひっつけていると、両足ともやられて、動けなくなってしまいますので)

その状態で、様子を見て、ほふく前進のような形で頭に手をやったまま、進みます。そして、安全な場所へと隠れてください。鞄を持っている場合は、鞄で頭を覆ってください。

レストランで座る位置

前面窓張りの美しいおしゃれなレストラン。そこに座ってコーヒーでも飲んでゆったりしたい。。。そんな気持ちはわかりますが、私はおすすめしません。

窓の近くというと、何らかの原因(爆発、銃弾、トラックが突っ込むなど)で窓ガラスが割れる可能性があるのです、その際に、風圧で、ガラスの破片が飛んでくることが十分に考えられます。

銃弾に当たらなくても、破片にやられてしまうのです。窓の近くはそういう危険があることを、頭の隅にいれておくといいでしょう。

トイレの近くも、あまりよくないです。なぜなら、入り口から、敵が入ってきた時、まずは、逃げ口を探さなければいけません。

入口には敵がいるので、そこからは、逃げられません。
トイレの近くだと、トイレに逃げ込むパターンとなるのですが、
トイレって行き止まりの構造が多いのです。


なので、まだ、可能性があるのが、厨房です。
厨房の近くに座ると、逃げ口が見つかる可能性がまだ、残されています。

事件に遭遇してしまった時の対処法

もし、事件に遭遇したら

残念なことに、もし事件に遭遇した場合、これをお願いしたいです。

全部、渡してください。

悪い奴らに取り囲まれたら、
銃を突きつけられたら、
鞄をひったくられそうになったら

全部、渡してください。
抵抗しないでください。
取り戻そうとしないでください。

大抵、事件があり、被害者が怪我をした場合、詳細を聞くと、抵抗しているのです。例えば、鞄をひったくられそうになって、取り返そうと必死にしがみつく、などです。

どうか、抵抗しないで、相手をそれ以上興奮させないで、全部、渡してください。命が大事です。

最初は、私がこの話を聞いた時、

「えー、だから日本人は舐められるやん」

と思いました。

でも、なめられてもいいんです。命が大事です。

私も危険な場所に住んでいた時に、本当にすぐ近くで、毎日のように犯罪が起きていたのを肌で感じて、考え直しました。

woman

とある南米の国で
その国ワースト3に殺人なのどの重犯罪が多い場所にも住んでいました。
(まじ、やばかったです。。。)

日本人の理解の範疇をはるかに超える、悪質なことってあるのです。。。残念ですが。自身の甘い考えはいったん捨てた方がいいようです。

それでは、安全第一で、いってらっしゃいませ!

一旦、まとめにします。書くことは、もう少しあるのですが、なんだか、内容が重いので、今日はこれくらいに。

「えー、こんなの、”そういう”国へ行く人しか、気にしなくていいでしょ。」

という声が聞こえてきそうです。
でも、昨今のニュースを見ていると、先進国でも爆発事件や、テロが起きていて、案外、いわゆる危険とされている国でなくても、起こりうることなんだ、というのがわかります。

何もなければそれでいいですし、でも、こういった対処法を知っているか、知らないか、で安全に対する心構えが違ってきます。

頭の片隅に留めておいていただくだけでも、嬉しいです。

こんな重い話のあとで、陽気に行って来ますと言えない?
はい、すいません。

脅したり、怖い話を書きたいのではなく、今のご時世、もう、こういう話は世界中どこでも起こりうるので、知識として知っておいて損はない、という思いです。

こういう面もしっかり、抑えてはじめて旅は楽しくなります。
では、いってらっしゃいませ!良い旅を!

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